日本画家 西田俊英 公式ホームページ 画歴

日本画家 西田俊英 画歴

1953

三重県伊勢市生まれ

1969

第13回中部春陽展初入選(以後2回)

1970

第47回春陽会展初入選(以後2回)

第14回中部春陽展中部春陽会賞受賞

1977

武蔵野美術大学日本画科卒業

1983

第7回山種美術館賞展優秀賞受賞

1984

84東京セントラル美術館日本画大賞展大賞受賞

1988

第43回春の院展外務省買い上げ

1990

第1回両洋の眼・現代の絵画展推奨受賞

現代の屏風絵展(ドイツ他)

1993

文化庁在外研修員として一年間インド滞在

1995

第50回春の院展奨励賞受賞(同第51回)

第80回院展日本美術院賞大観賞受賞

第一回足立美術館賞受賞

1996

第81回院展奨励賞受賞

第二回天心記念茨城賞受賞

日本美術院奨学金賞受賞

第30回文化庁現代美術選抜展(以後98、03)

1997

第82回院展日本美術院賞大観賞受賞

平成9年度文化庁買上優秀美術作品披露展(上野日本芸術会館)

1998

日本美術院同人推挙

1999

第2回未来を担う美術家たちDOMANI明日展(以後02)

2000

外務省揮毫画、日本画のエポック2000年展

2001

国会議事堂に於ける参議院議長肖像揮毫画

奈良県立万葉文化館日本画制作

2002

第87回院展文部科学大臣賞受賞

西田俊英個展~祈り~(三越本店他)

2003

西田俊英回顧展~いのちの讃歌~(今井美術館)

2004

西田俊英個展~静かなる刻~(西武アートフォーラム他)

2005

第90回院展内閣総理大臣賞受賞

西田俊英個展~光の中で~(松坂屋本店他)

~ノスタルジー~(天満屋本店他)

2006

第91回院展、第12回足立美術館賞受賞

西田俊英個展(郷さくら美術館)

2008

西田俊英個展~旅の途中~(大丸東京他)

2009

西田俊英個展~余白の月~(東京アートフェア他)

2010

西田俊英個展~心の庭~(香林坊大和他)

2011

西田俊英個展~天と地と星と~(日本橋三越他)

2012

第18回MOA岡田茂吉賞大賞受賞

西田俊英個展~翼の海~(八丁堀福屋他)

2014

第69回春の院展 第10回春の足立美術館賞受賞

2015

西田俊英個展~いのちの景色~(日本橋高島屋他)

2016

西田俊英個展~自然に抱かれて~(池袋西武他)

回顧展~忘るるなゆめ~(横浜そごう美術館)

2017

「森の住人」日本藝術院賞授賞

日本藝術院会員となる

西田俊英個展〜青い大地〜(名古屋松坂屋他)

2018

西田俊英個展〜姫路・輝〜(山陽百貨店)

2019

西田俊英個展〜化身の如く〜(日本橋三越他)

2020

西田俊英個展〜祈りが紡ぐ美の系譜〜(岡山天満屋他)

2021

西田俊英個展〜美之國・IN THE BLUE〜(横浜そごう他)

2023

西田俊英個展〜青きしるべ〜(あべのハルカス近鉄)

現在

日本藝術院会員

日本美術院同人・理事

武蔵野美術大学日本画学科教授

広島市立大学名誉教授

奥村土牛、塩出英雄


 1953年三重県に生まれる。中学から油彩画を学び、最年少で公募展に入選などして、早くからその才能を認められていたが、 高校卒業後のヨーロッパ旅行で 西洋絵画に圧倒されていたところ、一隅の東洋美術の静かな美に救われ、己の使命を感じ、帰国後、武蔵野美術大学日本画科に入学。 在学中に難関といわれる再興院展に初入選をはたした。1983年、山種美術館賞展で輪廻をテーマにした「華鬘」で優秀賞を受賞し、 翌年、東京セントラル美術館日本画大賞展にてインドの牛を描いた「聖牛」で大賞を受賞した。

 インドの風土から様々なインスピレーションを受け、1995年、文化庁在外研修員としてインドに絵画留学した。 その地で人物画に開眼し、1995年、インドの村長と正面から向き合って描いた「プシュカールの老人」で日本美術院賞、 及び新設された足立美術館賞をも受賞。翌年はラダックの青年層を描いた「寂光」で天心記念茨城賞を受賞し、さらに翌年は、 逆光の中に生活感や心情まで描き込んだと評された「カルロス」でニ度目の日本美術院賞を受賞し、同人に推挙された。 2002年には孔雀の屏風図「キング」にて文部科学大臣賞を受賞。

 しだいに日本の古典に回帰しつつ、墨を多彩に駆使した新花鳥画を発表し、2005年には西行法師の歌から着想を得た 「きさらぎの月」で内閣総理大臣賞を受賞。翌年は日本の鶴を情愛豊かに7メートルもの屏風に描いた「吉備の鶴」で ニ度目の足立美術館賞を受賞した。

 日本海の荒波と北陸の厳しい風雪に耐える松林を描いた「飄々海々」の制作は東日本大震災と重なったが、 祈りを込めて描き上げ、翌年MOA岡田茂吉賞を受賞することになった。また馬や牛、鶴や孔雀、兎や鹿など、愛らしい生き物たちのいのちの輝きに惹かれて制作する中で、ボルゾイ犬の賢く優雅なゼウスと巡り会い、目に見えぬ第6感を描いた「観」で春の足立美術館賞に選ばれた。

 2017年、墨とプラチナの、ほぼモノトーンで屋久島の樹林を克明に描いた「森の住人」で日本藝術院賞を授賞した。同年、日本画の確固たる技法に裏付けられた幻想的な空間表現や、日本画の精神性を重んじながらも物語性の漂う作品等の業績が評価され、日本藝術院会員に任命された。

 近年は京都御苑の近衛邸跡地に咲く枝垂桜を描いた「近衛桜日月」の7メートルに及ぶ屏風や、コロナ 禍の世の中を明るく彩る、あしかがフラワーパークの大藤を描いた「華も根っこあってこそーあしかがの大藤ー」など、繊細かつ艶やかな作品や、バレリーナのしなやかな動きも描いている。

 2003年に今井美術館、2016年にそごう美術館にて回顧展を催した他、百貨店等で様々なテーマで個展を開催している。

 どんなモチーフにも果敢に挑戦し続ける奥村土牛、深い知見と独自の哲学で描く塩出英雄という二人の師から受け継いだ精神を大切に、これからも精進し続けていく。その作品は、大学在学中より休まず描き続けている春・秋の院展や、2002年に日本橋三越で初個展をして以来、全国の百貨店等で、精力的に様々なテーマで個展、各美術館や画廊での企画展などで見ることができる。

 2022年から一年屋久島で取材をし、現在縦2.05メートル横70メートルの日本画を製作中である。

 2023年10月23日より武蔵野美術大学美術館にて途中経過を発表予定。

 現在は日本芸術院会員、日本美術院同人・理事、武蔵野美術大学日本画科の教授、広島市立大学名誉教授である。